インプラントの寿命

jumyo.gifインプラントの寿命はどれくらいなのか?

これは、とても気になることだと思います。

インプラントそのものの設計や埋め込んだ技術、施術箇所、全身の健康状態や口の中の衛生状態、定期診断の有無等々……、インプラントを取り巻く環境によって個人差があり、寿命が何年かというのは一概には言えません。

でも、ケアの方法次第で、寿命にも差が出てくるのです。

インプラントの寿命

implant006.jpg歯科のデータによれば、一般的に、インプラントは、装着後およそ10年の間では90〜95%が残存すると言われています。

ただし、この平均残存率は、患者さんのお口の状態によって異なってきます。インプラントは毎日の酷使に耐える小さな精密部品ですから、使い方によっては、壊れることもあります。

大事にケアするかどうかで耐久性に大きな差が出てくることを知っておくとよいでしょう。


インプラント手術を受ける前にチェック!歯周病や根の病気がないか?


cdde014-s.jpgまず、インプラントが埋め込まれる前に、歯周病や根尖病巣がある場合は、あらかじめインプラント埋入前に歯周病治療や根管治療を行って、感染の危険性や炎症の可能性を低減させておく必要があります。

なぜなら、インプラントが不具合になっていく理由の多くは、インプラント周囲炎と呼ばれる病気が原因で、金属で作られているインプラントでも天然歯と同様の歯周病が起きてしまうことにあります。インプラント歯周炎にかかって、これが進行した場合、最悪の場合はインプラントを支える歯周組織が破壊されてしまい、同時にインプラントも崩壊してしまうことになります。


噛み合わせは合っているか?



genin03.jpg噛み合せが合っていないと、本来かかるべきでないところに必要以上の力がかかることがあり、インプラントの周囲も天然の歯と同様に炎症が広がりやすくなります。インプラントに負荷がかかりすぎると、インプラント自体が欠けたり、割れたりする原因となります。



歯ぎしりや食いしばりの癖はないか?


インプラントに毎日大きな力がかかると、徐々に部品が消耗して上部構造が壊れてしまうことがあります。特に、病的に強い歯ぎしりや食いしばりの癖がある人は、インプラントがその力によってもろにダメージを受けてしまい、インプラントが割れたり欠けてしまうことがあります。

フィクスチャー(チタン製の人工歯根)が折れてしまう人はさすがに少ないですが、クラウンが割れたり、アバットメント(フィクスチャーと上部構造を連結させているパーツ)に固定しているネジが折れたりして上部構造が取れてしまうことがあります。中でもセラミックのクラウンは割れやすいことがあります。
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歯ぎしりは就寝中に起きるため抑制がきかず、瞬発的にとても強い力がかかることになります。歯ぎしりの癖のある人は、就寝中はマウスピースを装着するなどして、歯ぎしりによるダメージを最小限に抑える必要があります。また、クラウンの素材についてもセラミックでなくてもよいところには、壊れにくいゴールドなどを使われることもおすすめです。


ちなみに、上部構造が壊れた場合はそのパーツを作り直すことができますが、フィクスチャーが折れた場合は厄介です。残っているフィクスチャーを骨を削って取り除き、再度インプラントを埋入できるところまで骨が増えるのを待たなければなりません(数か月程度)。もともと骨が薄い場合には骨の再生ができず、再埋入が難しい場合もあります。
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歯ぎしりの癖を自覚されている方は、就寝時のマウスピースと定期的なメンテナンスを受けてネジのゆるみなどが起きていないかチェックすることが大事です。