インプラント失敗の実情

implant-picture-01.jpg インプラント治療はチタンなどの人口の歯の根を直接骨に埋め込んで、その上に歯を作るものです。 近年では、どの歯科医院でも積極的に取り入れる方向に向かっていますし、雑誌やTVなどマスコミでも取り上げられることが多く、それに関する書籍なども数多く出版されていますので、ご存じの方も多いと思います。

ただ、それらの情報には、インプラント治療の利点を数多く上げている物は多いのですが、インプラントの失敗などについては、 あまり詳しくは触れられていません。

もちろん、多くのインプラント治療は成功していますが、インプラント治療が一般的になってきた近年では、それと比例して少なくない数のインプラントの失敗症例が出てきています。ではどんな状態がインプラントの失敗なのでしょうか?

 

インプラントが骨に固定(癒着)しないインプラント失敗

インプラントは、埋め込んでからある程度の期間を経て、骨に 固定(癒着)することによって、歯の根と同じように、被せ物を支えることができるようになりますが、インプラントが骨に 固定(癒着)せず、抜けてしまうことがあります。 ただし、このタイプのインプラントの失敗は、インプラント治療の創成期にはよくありましたが、近年ではインプラント自体の技術進歩により、少なくなっています。

インプラントの周りの歯茎が腫れるインプラント失敗

インプラントが、うまく骨に癒着して、上の被せ物も完成して、しばらくは調子良く噛めている場合でも、しばらくするとインプラントの周りの歯茎が腫れてしまったり、出血が出てくることがあります。これは、インプラントが固定(癒着 )した骨が何らかの原因により部分的に吸収(溶ける)してしまうことにより、歯茎に炎症が起こることから起こります。

インプラントのネジが歯茎から出てしまうインプラント失敗

インプラントが骨に固定(癒着)しても、インプラントの一部のネジが歯茎から出てしまうことがあります。これは多くの場合、骨が十分に無い部分にインプラントを埋め込んだ場合や、薄い骨の部分にインプラントを埋め込んだ時、薄い骨が、インプラント手術の影響で溶けて(吸収して)しまうことなどにより起こります。

インプラントの被せ物が外れてしまうことによるインプラント失敗

骨の中のインプラント自体には、あまり問題がない場合でも、その上の被せ物が外れてしまうことがあります。1度や2度なら大丈夫ですが、何回も外れる場合には、何らかの根本的な問題がある場合があります。

インプラントの被せ物がうまく噛めないことによるインプラント失敗

インプラントが、うまく骨に固定(癒着)して、上の被せ物も完成して、一見なんの問題も無いように見える場合でも、どうもうまく噛めないということがあります。これは多くの場合、インプラントの埋め込み位置の問題と全体の噛合せの問題により起こります。

インプラントが骨を突き抜けたり、神経が麻痺するトラブル

上顎のインプラントが上顎洞に突き抜けてしまったり、下顎のインプラントが下歯槽神経に触って麻痺がおこってしまうトラブルは、担当技術者の知識不足や技量足らずの問題もありますが、たいていは、手術前のCT検査を精密に行っておらず、上顎の骨の厚さや下顎の神経の位置を立体的に把握していないで、手術を行ってしまった時などによく起こります。